第1回Hot-Jet研修会(2023年度)開催報告
第1回Hot-Jet研修会(2023年度)開催報告
北海道・東北ブロック日本語教師養成実施機関連絡協議会(HoT-JeT)の第1回研修会が札幌会場では1月28日(日)に、仙台会場では2月3日(土)に開催され、日本語教師養成に携わる大学や日本語学校の教職員を中心に、札幌会場には21名、仙台会場には29名の参加がありました。HoT-JeTのキックオフとなった本研修会のテーマは「登録日本語教員養成機関として認定されるには?」です。文化庁国語課日本語教育調査官の増田麻美子氏を講師にお迎えし、令和6年度から始まる登録日本語教員養成機関・登録実践研修機関の申請について、新制度の概要や申請手続きに関する理解を深めました。
研修内容
研修前半では、まず最初に増田氏から新制度の経過措置や登録養成機関の認定プロセス等について、押さえておくべきポイントについての説明がなされ、その後参加者との質疑応答の時間が設けられました。研修後半では、参加者は小グループに分かれ、グループで新制度について情報共有や意見交換を行うネットワーキングセッションの時間が展開されました。また、各グループで出された疑問や意見は続く全体会で共有され、その場で増田氏から回答を得ることができました。
アンケート結果
開催後のアンケートでは、増田氏による講演及びネットワーキングセッションの双方について、回答者全員から「大変満足」または「満足」という肯定的な評価が得られ、参加者の満足度の高さがうかがえます。自由記述部分でも、「膨大で複雑な情報をわかりやすくかつ明瞭に説明してくれた」「説明は大変わかりやすく、制度について理解が深まった」「ネットワーキングセッションでざっくばらんにいろいろなことを話せて大変有意義だった」というような肯定的な感想、意見が集まっており、本研修における講義や質疑応答、ディスカッションが、参加者の皆さんの疑問の解消や不安の軽減につながったようです。
一方で、研修会の開催日時については、学期末や入試と重なった忙しい時期であったことや平日開催を望む声もあり、次回に向けて課題が残りました。また、申請書類の書き方や登録にあたっての疑問点の共有、コアカリキュラムに関する研修など、新制度について学ぶ機会の継続を望む声や関係者間の情報共有の機会の設定についての要望も多く寄せられました。今回の反省点や参加者の皆さんから寄せられたご意見を、次回以降の研修会に生かしていきたいと思います。