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令和6年度第1回HoT-JeT研修会 開催報告

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令和6年度第1回HoT-JeT研修会 開催報告

令和6年度第1回HoT-JeT研修会が札幌会場では11月10日(日)に、仙台会場では11月30日(土)に開催されました。今回のテーマは「日本語教育の参照枠を教員養成にどう生かす?」です。岩手大学の松岡洋子氏を講師にお迎えし、「参照枠」についての理解や教員養成での活用方法について学びを深めました。当日は日本語教師養成に携わる大学や日本語学校の教職員を中心に、札幌会場には15名、仙台会場には17名の参加がありました。


研修内容

前半では、松岡氏に「参照枠」とは何かについてお話しいただきました。策定の背景や理解するためのポイントの解説、どのように授業活動の中で取り入れることができるのかについての事例紹介など、盛りだくさんの内容となりました。また、参加者間でのグループディスカッションの時間も設けられており、具体的な場面に当てはめながら「参照枠」について考える機会となりました。後半では、HoT-JeTのメンバーによる日本語教育実習の事例紹介とニーズ調査の結果報告、および参加者間でのネットワーキングセッションを行いました。日本語教育実習の事例紹介では、学内で行うもの、日本語学校と連携したもの、海外連携校と連携したもの、という3つの取り組みが紹介されました。ニーズ調査の結果報告では、2024年9月から10月にかけてHoT-JeTが実施したニーズ調査の結果の概要が報告され、調査を通じて明らかとなった養成課程・講座の運営に関する実態や課題が参加者に共有されました。続くネットワーキングセッションでは、参加者は小グループに分かれ、登録日本語教員養成機関・実践研修機関の申請や、所属先の養成課程・講座における課題などについて、自由に情報共有や意見交換を行いました。

 

アンケート結果

開催後のアンケート結果からは、それぞれの内容について、参加者の皆さんの満足度がとても高かったことがうかがえました。中でも参照枠についての松岡氏の講演は、回答者の95%が「大変満足」と答えており、充実した学びの場となったようです。自由記述部分でも、「参照枠を教育実践や教員養成にどう生かすかという点について、大変参考になった」「最新の情報を知ることができ、またグループで共有することにより、新たな気づきを得ることができた」「初めての参加だったが、内容も充実しておりとても和やかで温かい雰囲気だと感じた」「登録申請に向けていろいろと情報を得ることができた」「他大学の状況がわかって良かった」「さまざまなタイプの実習の様子や特徴がよくわかった」「多くの方々と話すことができてとても有意義だった」というような肯定的な意見が集まっていました。一方で、「もっと他の人と話す時間がほしい」「もっと体系的な情報がほしい」という声もあり、登録機関への申請に向け、具体的な事例や情報収集をしたいという参加者の切実なニーズがあることがわかりました。参加者の皆さんから寄せられたご意見を、次回以降の研修会に生かしていきたいと思います。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。


 

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